ドラマ化記念 『妻と飛んだ特攻兵』レビュー

 太平洋戦争終結時、満州でソ連軍相手に妻と共に神風特攻を行った男がいた。第二次世界大戦の知られざるドラマを追うノンフィクション。

 谷藤徹夫の人生や舞台である満州における関東軍の経緯などを丁寧に追いながら、クライマックスである特攻へと続いていく。
 虐殺しながら進軍するソ連軍相手だったこと、軍の命令に背いた自主的な特攻だったこと等、神州不滅特別攻撃隊の歴史的な意味は小さくない。命令違反や女性を同乗させた軍規違反などで長く表に出ることがなかった点がこの実話をさらに意味あるものにしていると思う。とにかくこの本は最後がめちゃくちゃ泣ける。

 戦争には星の数ほどの個人の物語があり、その全てが後世に残すべき大事なものである。
 歴史は事実の羅列ではない。無数の個人の人生の積み重ねであると思う。

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