真田丸と逃げ恥、ヒットの共通点

 この冬の2大大ヒットドラマといえば、間違いなく『真田丸』と『逃げるは恥だが役に立つ』。二つのドラマには共通点があります。
 星野源と藤井隆が出てる。確かにそうですが、私が言いたいのはそれではありません。

 二つのドラマに共通しているのは人間関係に焦点を当てているところです。

 『真田丸』は猛将、智将として名高い真田幸村を描いたドラマですが、このドラマの信繁(幸村)は猛々しいイメージとは無縁で、智将としてのイメージも最終盤を除いてそれほど強くはありません。
 真田丸の中での信繁はいうならばサラリーマンです。若い頃の信繁は、人たらしだったのに狂気に染まっていく秀吉に苦悩し、優秀だけど人付き合いが苦手な石田三成のフォローに回り、とサラリーマンのようです。大坂城の決戦でも戦略以上に牢人集と豊臣家の間に入っての調整に苦心しているイメージが強い。何より真田家というのが家族経営の中小企業みたいな位置づけなんですよね。
 『真田丸』は戦国武将をサラリーマン力で描いたドラマなのです。

 一方、逃げ恥もまた人間関係に焦点を強く当てたドラマでした。
 逃げ恥は契約結婚という形で金銭的なやりとりを行うことによって、恋愛、結婚関係の意味を改めて問うドラマです。金銭的な契約による偽装結婚から本当の恋人関係になる過程で、恋愛や結婚というものの意味を考え直すこととなります。
 

 なぜこのような人間関係に焦点を当てたドラマがヒットしたのか。
 それは現在が昔に比べ人間関係を築くことの重要性が高くなったからだと思われます。
 教育学者の本田由紀さんがハイパーメリトクラシーという言葉を数年前に提唱しました。昔は大学進学率も低く、専門性の高い仕事に対してそれがマッチする人は必ずしも多くはありませんでした。しかし、高学歴化や様々な変化によって、単純な能力の違いで人を選べなくなってきてしまいました。能力はみんなある。じゃ、それだけじゃない能力が要求されるわけです。二人の内一人を採用するとして、業務に必要な能力が同じくらいなら面接した上でコミュ力などで人を比較してそういう単純な業務能力以外の能力の高そうな方を採用しますよね。これがハイパー・メリトクラシーです。

 結婚なども年々未婚率が上がっていて、結婚する為の能力の必要性が上がっているといえるでしょう。
 人間関係力が問われる現在だからこそ、人間関係にウェイトを置くドラマがヒットしたわけです。

 人間関係力、大事にしていきたいですね。

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