今だからこそ読みたい一冊 「ヒトラーを支持したドイツ国民」

 ドイツ国民はナチスの蛮行を知っていたのか、それに対してどう反応したのかをまとめあげた一冊。

 分厚い本であり、訳者が言うようにまず結論から読んでその内容を個別に見ていく為に本編を読んでいく方がいいかもしれない。
 ドイツ国民は強制収容所やゲシュタポなどをちゃんと把握していた。さらに人々は自分の嫌いな人間を密告し、産業界は強制収容所の労働力で潤い、ナチスを利用する側面さえあった。非社会的な人間の排除や右傾化した政策は治安や経済、民族の誇りを回復させ、人々はナチスが職を与えてくれたと喜んだ。戦況が悪くなっても国も国民も現実を直視せず、その蜜月関係は終戦まで続いた。
 なぜナチスが台頭したのかではなく、なぜ台頭したナチスを人々は受け入れたかという内容なので、個人的には知りたかったことと少しずれていて残念だったが、それでもこの本の価値は高いと感じた。

 確かに麻生副総理の言うとおりだ。そっちの方向に持っていきたい人もそれを阻止したい人も、私たちは”あの手口”を学ばなければならない。

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