14年秩父市議会選挙、清野和彦候補激勝の勝因を考える(リライト)

 秩父市議会議員選挙が22日に投票日を迎えます。そこで、4年前の秩父市議会議員選挙の結果を受けて書いた記事をリライト。

 4月20日に行われた埼玉県秩父市の市議会議員選挙は30歳の新人候補、清野和彦さんが1700票近い得票を得て3位という高順位で当選した。
 地方にいけばいくほど浮動票は少ないと言われている中で、地盤を引き継いだわけでもない候補が3位に入ったのは大きなニュースだ。
 秩父市では水道料金の35%値上げや60億円の新市庁舎の建設など、争点となることがいくつもありながら、他の候補は争点がないような普通の選挙をやっていた。水道料金や新市庁舎の件を訴えた清野さんが大勝したのは民主主義を考えれば必然だが、地方では異例のことだったと思う。

 なぜ清野和彦は勝利できたか。
 ここで2冊の本を紹介したい。ジャーナリストの津田大介がネットが社会を変える可能性について書いた「動員の革命」と、日本で数少ない選挙プランナーの松田薫が書いた「選挙は誰のためにあるのか。」の2冊だ。
 

 この2冊は共にネット選挙活動解禁の前に書かれた本だが、どちらもネット選挙はこう戦うべきという意見は一致している。
 それはネットで人を動員して、その動員した人でちゃんと地上戦の選挙を戦うということだ。
 ネットによる効果は必ずあるが、ネットのみで選挙を戦うことは難しい。ネットで人を集めて従来の選挙戦を戦う、ネットと今までの選挙のハイブリッドが有効だという点が共通していた。

 清野和彦さんの選挙では日本中から多くの人がボランティアにかけつけた。もちろん全部ではないが、そこにはネットのつながりも多かったと思う。
 ネットのみで終わるのではなく、ネットを通して得たマンパワーで地上戦の選挙を戦う。そしてその様子をネットに拡散することによって、さらに人を動員していく。
 ネットと地上戦の相乗効果が清野和彦さんの選挙で行われていたのだと思う。

 清野和彦さんの選挙は今のところ、日本で一番のネット選挙の成功例として挙げられるのではないか。
 これは平成の秩父事件だ。

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