今だから見たい東日本大震災についての映画3本

『家路』

原発事故で避難した兄家族。腹違いの弟は立ち入り禁止地域の実家に残り生活をしようとするが。。。

複雑な事情を抱えた家族を中心に描くことによって、福島の過酷な現実をふんだんに入れながらちゃんと一つのストーリー映画として成立している。大きなメッセージと感動をこの映画は持っている。

これほどの豪華キャストでこれほどの良作でありながら、なぜほとんど世間に届かなかったのか。
これが風化というものかもしれない。だが、私は逆にこの映画は早すぎたんだと思う。世界中の多くの映画がそうであるように10年くらいの時間を経てからでないと、多くの人がこういう映画を直視するのはきついのかもしれない。


『希望の国』

東日本大震災後の2011年、架空の県、長島県で大地震が発生。原発事故が起き、家族が引き裂かれていく。。。

ある種のチープさや嫌悪感を感じなかったと言えば嘘になる。この映画が嫌だという人もいるのも分かる。
だけど、私はけっこう始めの方でのボケたお母さんの「うちへ帰ろう」で涙し、放射線防護服を着た妻への「宇宙人かよ」のツッコミで笑い、中盤からはもうずっとちょっと笑っては号泣しての繰り返しだった。一番号泣したのはマーラーの交響曲が流れるシーン。映画の持つ画というものの力を感じた。

単に事実を伝えるんじゃなく、想像力をそこにぶっこんでストーリーに想いを乗せていく。映画っていいなぁ、映画を好きでよかったなぁとしみじみ思った。

この映画は(ストレートな)反原発の映画ではない。原発という現実の問題についてとことん自分のこととして考えてほしいというメッセージを込めた映画なのだと思う(まぁその結果、大半の人が脱原発に傾いてくのだと思いますが。。。)。


『遺体 ~明日への十日間~』

ルポルタージュ「遺体 震災、津波の果てに」を映画化。

被災地釜石の遺体安置所を舞台に、震災の混乱の中から死体をご遺体として尊厳をもって扱っていく過程を描く。
あえて抑揚を抑えて淡々と遺体安置所の10日間を描いていく。その中の細かい描写がどれも深く刺さる。住職がお経を唱えるシーンの静寂が印象に残った。

なんか西田敏行でもってる感じもしたが、何点つけるかと言われたら5点しかつけられない一本。

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