メルボルンの夜空は明るいか問題を検証する

 といっても何のことか分からないでしょうから、順を追って説明します。

 先日、恩師のブログで「夏のメルボルンの夜空がやけに薄明るい。白夜の影響かと思ったが、メルボルンはそんな緯度ではない」ということが話題になりした。勝手にリンク貼ったら悪いかなと自粛。
 確かにメルボルンの夜空が明るいというかうっすら白いんですよね(アイキャッチ画像はこれとは別のメルボルンの夕方の景色です)。
 この理由を色々ネットで調べて考えてみました。

 で、最初に出た仮説がこれ。

 サマータイム&標準時の位置のズレ説 

 経度でほぼ同位置、南北の違いがあれど緯度の値もそれほどズレてないメルボルンと東京ですが、ネットで調べてみると夏の日没時間が東京では19時、メルボルンでは21時になっています。日没が21時で21時半くらいまでうっすら明るいのですから、メルボルンの夜が明るいと思うのも無理ないこと。
 なぜメルボルンの日没がこんなに遅いのか。実はほぼ同経度の東京とメルボルンは夏の日没のタイミングは変わりませんが、二つの理由から1時間ずつ計2時間、時刻としてはずれることになります。
一つはサマータイム。私はサマータイムって16時に仕事を終えることだと勘違いしてました。16時を17時にすることだったのですね。サマータイムによって時計が1時間進められるので、時刻としての日没も1時間ずれるのです。
 もう一つは標準時の位置のズレです。ほぼ同経度にある東京とメルボルンですが、東京の標準時は西にズレた東経135度、逆にメルボルンの標準時は東にズレた東経150度になります。この15度が同じタイミングの日没を時刻の上では1時間ずらすのです。
 サマータイムと標準時の位置のズレ、この二つによってほぼ同じタイミングで日が暮れても、東京では19時に、メルボルンでは21時に日が暮れるのです。

 しかし! どうも21時どころか深夜でもメルボルンの空が明るかったらしいのです。
 というわけで第二の仮説を考えました。

 高圧ナトリウム灯の影響説 

 ヨーロッパやオーストラリアでは日本のように白色の水銀灯ではなく、高圧ナトリウム灯が街灯に使われています。照明探偵団のホームページ等で色んな国の夜景を見たのですが、確かに日本の街灯は白く狭い範囲だけが照らされるのに対して、ヨーロッパの街灯はオレンジで広範囲を照らしてるように見えました。その為か、夜空が少し明るく見えるような。。。でも、何か微妙です。。。
 で、何か確かめる方法はないだろうか。日本でも高圧ナトリウム灯の照明が使われれる場所はないだろうかと調べていたら。。。
 ありました! 札幌です。札幌の街灯は高圧ナトリウム灯を使っていて、ヨーロッパの夜景に近い暖かみのある感じになっています。
 いや、しかし、札幌なんてそうおいそれと行けないし。。と考えながら夜の街を歩いていたら。。。 あれ? 今自分を照らしてるこの光はオレンジじゃね? その時歩いていた商業施設の新しい照明がたまたま高圧ナトリウム灯だったのです! 
 確かに高圧ナトリウム灯の街灯は白熱灯より広範囲を明るく照らします。水銀灯が光が強くても狭い範囲だけしか照らせないのとは対称的で、確かに温かみを感じる照明という言葉がピッタリです。そうとう明るい。もし街中がこの高圧ナトリウム灯だったら、夜がかなり明るいという印象を持っても不思議ではありません。
 そこで空の写真を撮ってみたのがこちら。あら? 辺りは明るいですが、夜空が明るい分けではありません。

 比較として高圧ナトリウム灯を背にしても一枚撮っておこうと思って撮ったのがこちら。
 そうです。カメラのフラッシュや写真屋さんに撮ってもらう時を考えればすぐ分かることですが、カメラを撮る時は後ろに光源がある方が明るく撮れるのです。夜空が薄っすらと明るく写っているのがお分かりいただけるでしょうか。

 街灯が高圧ナトリウム灯であることで周囲が明るく感じられ、高圧ナトリウム灯を背に写真を撮ったことで写真の空が明るく写っていた。こう考えられるのではないでしょうか。
 ただ、これだと、肉眼で夜が明るく感じますし、写真を撮れば夜空が白く明るく見えるのですが、肉眼で夜空が白く明るく見えるわけではないんですよね。。。
 街中が高圧ナトリウム灯だとかなり印象が違うのかもしれません。やはりこの仮説を確かめるには札幌などの高圧ナトリウム灯が街灯の街に行くしかなさそうです。。。

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