『ハゲるは恥でやけに目立つ』の感想を書いてみた!

 先日終わった大人気火曜ドラマ『ハゲるは恥でやけに目立つ』通称ハゲ恥、めっちゃよかったですね。
 
 ハゲ恥はハゲに悩みだした平匡さんが育毛費用を捻出する為に今までは何も考えずに行われていた恋愛に経済概念を導入することを恋人のみくりさんに提案する話です。
 共同生活で浮いた生活費を均等に分配するのではなく、相手や二人の為に何かした分多くもらえるようにする。平匡さんはそれを育毛資金にしていく計画です。みくりさんもそれでハゲが直って平匡さんの自尊心が増えるのならと協力します。


 
 ハゲ恥の面白さは今まで経済概念がなかった愛や毛に経済概念を持ち出したことによって、そのことの価値を再確認することにあったと思います。
 私達が何気なく交わしてる感情は確かに時に金銭や労力によって変換されています。愛があるのだからと相手の労力を不当に評価することはまさに毛の搾取です。 

 ただ、ハゲ恥はそこからさらに転換を見せます。実は愛情はそういう経済概念を超えたミスマッチがあるのではないか。
 恋愛や共同生活を経済や毛の量に見立てていたハゲ恥ですが、同時に自損感情も序盤から大きなテーマでした。ハゲを気にする平匡さんは自尊心が低く、みくりさんも平匡さんの自尊感情の低さを気にしています。しかし実はみくりさんも自分の性格に大きなコンプレックスを持っています。
 恋愛における自尊感情はまさに経済的な等価交換です。相手に自分は釣り合わないのではないか、自分の持つマイナスが相手に悪いのではないかと比較してしまうことで恋愛にストップがかかってしまうのです。
 しかし、ドラマのラストでは平匡さんはみくりさんがコンプレックスを持ってる性格を素直に愛おしく思うと告げ、一気に二人の関係は打ち解けていきます。二人の恋愛は経済的な均衡があるから成り立つものを越えていくわけです。そういう相手こそかけがえのない相手なのでしょう。

 ハゲ恥は恋愛に経済的な交換の概念を持ち出すことによって、実は恋愛は経済的な均衡を越えたものであるということをテーマにしたドラマでした。
 毛が生えてこなくても、自尊感情が上がればいいわけです。ハゲ恥深い!

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